お知らせ

梅雨のこの時期は、いたるところで紫陽花(あじさい)を目にする。その紫陽花の名所、鎌倉に露座の大仏がある。これは長谷の高徳院の本尊であり、鎌倉の仏像の中で唯一の国宝でもある。 「吾妻鏡」によれば、北条泰時の時代に、建立を始め、大仏開眼は5年後の寛元元年(1243)6月11に行われた。泰時は前年の6月に62歳で亡くなった。この時、建立した大仏は木造であった。そして4年後の宝治元年(1247)にこの大仏が暴風雨の為に倒壊したので、建長四年(1252)にあらためて金剛の大仏が造営され始めた。大仏殿は建武二年(1335)と志安二年(1369)の台風で倒壊。更に明応四年(1495)の大津波で押し流され、以来、現在の様な露座の大仏となってしまった。本尊の大仏は阿弥陀如来阿弥陀如来の高さは12.38m、総重量は121トンである。地震の爪痕は、こんなところにも残っている。

大仏

by O

2016/06/25
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