お知らせ

水害が懸念される自然現象に「台風」があります。主なシーズンは7月~10月といわれ、ひと昔前はこの期間の「台風」に注意を払えば、やれやれ、、と思っていたものです。ところが、近年は「線状降水帯」という、局地的に大雨をもたす自然現象により大きな被害が発生しているため、こちらにも注意が必要です。

線状降水帯が発生すると、短時間のうちに身動きが取れないほどの大雨で甚大な被害が発生することが珍しくありません。また、厄介なのが、その発生を予測することが難しいという点です。

線状降水帯の予想が難しい理由として以下の三つが考えられています。

(1)線状降水帯の発生メカニズムに未解明な点がある

(2)線状降水帯周辺の大気の3次元分布が正確にはわかっていない

(3)予想のための数値予報モデルに課題がある

現在、気象庁では予測の精度向上に取組んでおり、令和8年から、2~3時間前を目標にした予測情報を提供予定です。また、現在は府県単位での予測を、令和11年から、半日前に市町村単位で危険度の把握可能な危険度分布形式の情報提供を予定しています。

国は、難しい気象現象でも予測の精度向上に取組んでおりますが、一方で、私たちは、「自分の身は自分で守る」自助努力が大切です。知識と準備は定期的に更新が必要です。

一たび水害に遭うと家屋・自動車の損害など復旧は労力だけでなく金銭的にも大変です。警報などの防災気象情報を利用して、被害を未然に防いだり、軽減できるように日ごろから災害への備えをもう一度確認しましょう。

By W

参考:気象庁HP

2025/10/06
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